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22/03/08

トルビズオン、定期的な「空の道」へ宗像市でドローン物流を実証

 上空のシェアサービスを手掛けるトルビズオン(本社・福岡市、増本衛社長)は3月6日、 ドローン物流の実証実験を福岡県宗像市と共同で実施した。定期的な「空の道」の敷設に向け、住宅地でのドローンの実用性を実証。日常の買い物に困難を抱える地域の運送インフラとして、ドローンの定期航路化を目指す。

 宗像市は「サービスが人の近くに移動してくる社会」を実現する「エアショップモビリティ事業」を進めている。今回は高齢化で「買い物問題」が浮上している同市内の自由ヶ丘地区で①住民から店舗に商品の注文②店舗からドローン離陸地点への物品輸送③レベル2(補助者有りの目視外飛行)自律飛行ドローンでの物品輸送--など、ドローン物流の一連の流れを検証した。
 トルビズオンは上空使用権の取引プラットホーム「ソラシェア」で、今回の実証エリアの土地の登録および飛行ルート作成を担った。朝町川上空~市道上空を飛行し、宗像市立自由ヶ丘中学校へ着陸するルートで、ドローンポートを設置して安全なドローンの離着陸を検証した。約1キログラムの食料品を約1キロメートル搬送した。

 同社は今後、ドローン輸送の複線化や日常的なドローン配送を検討する。また、小売企業・開発企業と連携し、日用品・食料品の注文アプリケーションを開発する。