• その他

22/02/25

ラクスル、1日200台規模の中継輸送ネットワーク確立へ

 物流シェアリングプラットフォーム「ハコベル」を提供するラクスル(本社・東京、松本恭攝社長)はこのほど、トラックの貨物部分とシャシーの脱着が可能な「セパレートボディー型車両」を活用し長距離輸送の効率化・脱炭素化を目指す。1日当たり200台程度の運行ネットワークを確立し、物流分野の環境負荷低減に貢献する。
 昨年7月2日~12月10日、セパレートボディー型車両を開発したトランスポートアトミックと共同で実験を行った。長距離輸送で、脱着ボディーを活用した中継輸送を実施。ボディーの載せ替えで従来より、荷待ち待機時間や休息時のアイドリングストップ時間をどの程度削減できるかを実験した。実証期間中の平均運行距離は578キロメートルで平均運行時間は待機休憩を含め9・9時間。積載効率は80%で実施した。その結果、通常車両に比べCO2排出量7・15%を削減した。
 物流業界では、政府の掲げる2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)に向けた取り組みが課題になっている。ラクスルは、セパレートボディー型車両の運行を実用化し、物流の合理化・低炭素化に貢献する方針。