- 物流企業
22/02/24
鴻池運輸、OSAROと倉庫自動化の共同実験を実施
鴻池運輸(本社・大阪市、鴻池忠彦社長)は1月から、AI(人工知能)開発を展開する米ベンチャーのオサロと共同で、倉庫の自動化オペレーションの実証実験を実施する。コロナ禍で加速する物流量の増加と人手不足の課題解決に取り組む。
従来、人間が行っていた倉庫内の移動からピッキングまでの一連の作業をロボットに置き換える。inVia RoboticsのAMR(自動搬送ロボット)と画像認識AI搭載で、透明・変形・反射・不定形な形状の認識が可能なオサロのピッキングロボットを連携。注文された商品の保管棚までAMRが移動し棚から荷物カゴを取り出す。ピッキングロボの待つエリアまで運搬し、その後ピッキングロボが商品を荷物カゴから取り出しそれぞれの箱に詰める。
今回の実証実験では、複数の自動化ソリューションとの連携で起こる課題を洗い出し実験結果を検証。現場への自動化オペレーション導入を目指す。鴻池技術研究所イノベーションセンターで約6カ月間実施する。
鴻池忠嗣取締役兼専務執行役員は、「日本は、少子高齢化で人手不足が急速に進むというピンチを迎える。そのピンチをチャンスに変えて新しい現場の姿を開発し世界に発信したい」とする。