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22/02/22

商船三井F、25年にも大洗~苫小牧航路にLNG燃料フェリー2隻を投入

 商船三井フェリー(本社・東京、尾本直俊社長)は2025年中にも、大洗(茨城県)~苫小牧(北海道)航路で運行するフェリーをLNG船に代替えする。二酸化炭素(CO2)排出量の少ないLNG船で環境負荷を低減。合わせてトラック積載台数も増加し、加速するモーダルシフト需要に応える。
 既存船「さんふらわあ だいせつ」「さんふらわあ しれとこ」を入れ替える。船名は未定。新造船は、全長199・4メートル、総トン数は約1万5600トン。トラック積載台数は13メートル換算で既存船より20台増の155台。トラックドライバーらの快適性を重視し、大部屋は廃止して全室個室化する。
 LNG燃料は従来の燃料油と比べ、CO2約25%、硫黄酸化物(SOx)100%、窒素酸化物(NOx)約85%の排出削減効果を見込む。また、向かい風を推進力に利用する船型を採用し燃料消費量を抑制するなど、多様な最新技術を採用。次世代の「スーパーECOフェリー」として就航する。
 商船三井グループは今回の2隻に先がけ、LNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」を建造中。クリーン代替燃料の導入戦略として、30年までにLNG燃料船を約90隻投入する。

環境負荷低減を目指した新造船のイメージ図