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22/02/18
スズケン×NEC、自動化に向け入荷伝票入力やこん包品棚卸作業を実験
スズケン(本社・名古屋市、宮田浩美社長)とNEC(同・東京、森田隆之社長兼CEO)は2021年7~11月、省人化・自動化に向けた実験を行った。24年3月に埼玉県草加市で稼働するスズケンの首都圏物流センターでの実装が目的で、入荷伝票入力の自動化とこん包品棚卸の自動化の実証を行った。
伝票の入力の自動化では、AI(人工知能)を活用したOCR(光学文字認識装置)での読み取りと、リモートによる外部からの入力を組み合わせた。OCRの使用では、439書式中204書式の読み取りを90%以上の精度で達成。AIに納品伝票を6000枚以上読み取らせたことで実現し、作業時間を75%削減可能となることを確認した。
OCRでも読み取れない伝票は、リモートでの入力体制を構築。1人のスタッフが複数の物流センターの作業を担当できるようになった。
こん包品の棚卸作業自動化では、カメラから直接対象を認識する同時物体認識技術を活用し100%の自動化を達成。ベルトコンベヤーのライン上にバーコドリーダーを設置。同時に画像データを撮影し、事前に登録したデータと自動照合しこん包品を個別認識することで包装変更の確認が可能となった。また段ボールの側面に記載されている商品情報などをOCRで読み取り、自動的にシステム登録も行う。
スズケンとNECは実験を生かした業務効率化を推進する。同時に、ロボットやフォークリフトの遠隔制御を実現し、さらなる自動化・省人化に取り組む。