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22/02/09

国交省、関東甲信での大雪警戒に万全の準備を呼び掛け

 10日から関東甲信地方で大雪が予想されていることを受け、国土交通省が警戒を呼び掛けている。ドライバーは冬用タイヤの装着、チェーンの携行や早期装着とともに、高速道路の通行止めも考慮し、広域う回や運行ルートの見直しなどの準備も必要になりそうだ。
 気象庁の9日午前11時時点の発表によると、10~11日までの24時間で予想される降雪量は、いずれも多いところで、甲信地方は20~40センチメートル、関東北部が10~20センチメートル。気温が低くなった場合は、関東南部の平野部でも5~10センチメートルの積雪を予想している。
 このため、国交省は大雪の場合は不要不急の外出を控えるよう要請。やむを得ず運転する際は、冬用タイヤの装着をはじめ、ドライバーに万全の準備を呼び掛けた。
 また、近年は大雪時に大型車が主な原因の立ち往生が起きていることから、トラック運送企業は注意が必要だ。
 今年1月には首都高速道路で、積雪による通行止めが発生したことから、首都高は9日、積雪の前に通行止めとする「計画的・予防的通行止め」の可能性があると発表。国交省も立ち往生を起こした事業用自動車のうち、悪質な事例は行政処分する方針で、冬用タイヤの装着やチェーンの携行の他、タイヤの摩耗劣化などにも気を付ける必要がある。
 輸送の安全を確保するため、国交省は異常気象時の輸送目安を定め、「大雪注意報が発表されている時は必要な措置を講じるべき」としている。安全確保が難しいにもかかわらず、荷主が運送企業に輸送を強要したことが確認された場合は、国交相による働き掛け、荷主勧告制度の対象になることもあり得る。