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22/02/08

特車通行確認、4月の新制度開始前に7日からシステム試行

 4月から特殊車両の通行確認で新制度が始まるのを前に、国土交通省は2月7日、システムの試験運用を開始した。運送企業に新たな仕組みを利用してもらい、春からの円滑な運用につなげる。
 新たに始まるのは、国に事前登録した車両に限り、オンライン上で必要な情報を入力すると、表示された経路が通行できるようになる制度。車両情報や搭載するETC2・0、重量の把握方法などを指定登録確認機関に登録した上で、専用サイトで発着地と重量を検索すると、通行可能な経路が表示され、すぐに通行できるようになる。

3月末までに2段階で実施

 7日から開始した試行では、実際に運送企業にシステムを利用してもらい運用状況を確認する。3月末まで2段階に分けて実施し、18日までの第1弾は日によって利用可能な時間が決められ、平日午前9時半~正午、もしくは午後1時半~5時半のどちらかに限る。この期間はダブルストレーラーなどは選択できず、追加経路確認もできない。
 21日~3月31日までの第2弾は平日午前9時半~午後5時半の間で利用が可能。ダブルスなどの車両登録もできるほか、追加経路の確認、実車時と空車時の経路の同一申請にも対応する。
 総重量20㌧超など一定の限度を超える車両が道路を通行する時、国に車両情報、発着地、経路、重量などを事前申請する必要がある。だがこれまでは1経路ごとに申請が必要な上、許可が下りるまで約30日程度かかり、手続きの煩雑さが課題だった。