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22/02/01

紙おむつ・生理用品、2月に品目別に複数サイズでパレット化実験

 国土交通省貨物課は今月、紙おむつ、生理用品の輸送効率化に向けた施策の一環で、メーカー工場―卸物流センター間輸送で各品目に最適なサイズのパレットを複数活用した実験を行う。
 トラックドライバーの労働環境改善を目指したもの。紙おむつと生理用品はほぼパレット化できておらず、手荷役が主流だ。パレット活用では、T11型と、各品目に合った複数サイズの2パターンを想定しており、今回は後者の実験を行う。
 実験では、大王製紙の工場から、卸あらたとPALTACの物流拠点への輸送で、T11型を含む5サイズのパレットを使う。過去の地方協議会での取り組みで、T11型により作業時間は大幅に短縮したが積載効率が30%低下したことを踏まえ、サイズは複数にした。
 昨秋のメーカー、卸、物流企業への調査で多かった荷役の長時間化、パレット管理の負担増といった懸念を受け、実験での調査項目は、3社のパレット管理、工場での品目ごとの積み付け、卸から小売りへの出荷時の積み替え有無、荷役時間、入出荷物量とした。次回会合で結果を報告する。

物流連調査を基に規格決定

 この動きと並行し物流政策課は、多様な荷種でパレット標準化を目指す分科会で、パレット化を図りたい荷主に推奨するパレット規格を決めるための検討を1月18日に開始。
 昨年8~9月に日本物流団体連合会が179社の物流企業に実施した調査で、入庫・保管・出庫の各時点で使われるパレットサイズを聞いたところ、T11型が最も多く、T14型、T12型、T9型と続いた。調査結果を踏まえ、4サイズの中から推奨する規格を選ぶ。半年以内に取りまとめ、荷種は絞らず、パレット化を図ろうとする荷主へ発信する。