• 物流企業

22/01/28

センコー、ダブル連結トラックの分離で2カ所同時配送

 

ダブル連結トラック

 

 センコー(本社・大阪市、福田泰久社長)は1月26日、長距離輸送後に分離して2カ所に同時配送するダブル連結トラックの運行を開始した。ドライバーの拘束時間の削減および二酸化炭素(CO2)排出量の削減に貢献。新たな幹線輸送方式で、トラックドライバー不足に悩む物流業界の問題解決を図る。
 「10トン車×2セパレート方式」として運行する。大型車2台分を別々に集荷し、厚木と尼崎のセンコーの拠点でドッキング。それぞれが、ダブル連結トラックで高速道路の長距離区間をドライバー1人で輸送。途中のダブル連結トラックドッキングステーションでドライバーが乗り換えし、再び切り離し地点まで1人で輸送する。大型トラックの後方のドリー(連結装置)でセミトレーラーを連結しており、切り離し地点でドリーを解除。10トン車とセミトレーラーに分け、同時にそれぞれの配送先に向かう。
 

出発式のテープカットで (左から)センコーの河合利広常務、フジテックの中山忠久物流本部長、センコーの大越昇専務、旭化成ホームズの橋徹物流部長、センコーの河野誠司執行役員

 26日は旭化成ホームズとフジテックの貨物をダブル連結トラックで輸送する出発式を行った。尼崎を出発し、切り離し地点の厚木で2台に分離。2社それぞれの納品先に貨物を同時配送した。
 センコーは今後も、ダブル連結トラックの拡大を通じ、長距離輸送の省人化と脱炭素の取り組みを推進していく。