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22/01/26

セイノーHDとエアロネクスト、敦賀市でドローン配送を実証

 

「ごはんセット」が入った箱を届けて飛び去るドローン(疋田会館前)

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は1月20~21日、ドローン開発を手掛けるエアロネクスト(同・東京、田路圭輔CEO)とともに、ドローン配送の実証実験を福井県敦賀市で実施した。市街地と過疎地をドローンで連結する試み。ドローン配送と陸上輸送を融合した「新スマート物流」の社会実装を目指す。
 

ドローン配送された「ごはんセット」をスタッフから受け取る住民(1月20日)

 実験は、市街地から離れた愛発地区の交通弱者向けの買物支援を想定。住民がアプリで注文した地元スーパーの食料品「ごはんセット」をドローンで配送した。
 ドローンは愛発地区公民館に仮設したドローンデポから出発。地区内3カ所の仮設ドローンスタンドまで、往復距離約1・4~2・3キロメートルの距離を飛行して荷物を届けた。
 セイノーHDとエアロネクストは昨年11月、新スマート物流の構築を目指す包括連携協定を福井県敦賀市と結んだ。次世代高度技術の活用で、新しい物流ビジネスモデルの構築を図る。今回は愛発地区内で住民の理解度向上のほか、定期飛行に向けた課題の洗い出しを目的に実験を実施した。