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22/01/21

トランコム、シンガポールの物流会社を子会社化

 トランコム(本社・名古屋市、恒川譲社長)は1月28日、シンガポールの物流会社スターリンクリソースとグループ会社のH&Sを子会社化する。中期経営計画の柱の一つであるASEAN地区での成長強化を加速する。取得額は11億4100万円。スターリンク社の株は段階的に譲渡され、2024年に完全子会社化する。

 スターリンク社は、14年に資本金10万シンガポールドルで設立。フォワーディングや倉庫などが主な業務で、H&Sは貨物運送などを行う子会社。在庫管理や受発注業務をITなどを駆使して行っており、高い収益性を維持している。22年12月期決算業績は、スターリンク社が売上高2億6600万円、営業利益1億1600万円。H&Sが売上高4000万円、営業利益2300万円。今後、マレーシア・タイ・インドネシアなどへの進出を検討している。

 トランコムは、08年に初の海外進出としてタイでの事業展開を開始。14年には中国に出て、幹線輸送や3PLなどの業務を行っている。シンガポールでは19年、空港や地下鉄などのクリーニングを行うサージェントサービスを子会社化。今回の買収で、スターリンクグループとのシナジー(相乗)効果を発揮し、ASEANでの物流機能を強化していく方針だ。