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22/01/19
三菱ロジスネクストら、通信環境整備で港湾業務の効率化へ大阪・夢洲で5G実証
三菱ロジスネクスト(本社・京都府長岡京市、久保隆社長)は1月18日、ローカル5G通信を活用した港湾業務効率化の実証実験を大阪市の夢洲で開始した。NTT西日本、夢洲コンテナターミナル、大阪市と共同実証。通信環境を整備し、港湾・コンテナターミナル業務の効率化や生産性向上を目指す。
夢洲コンテナターミナルで、コンテナダメージチェックの遠隔化、荷役機器の遠隔操作による労働環境の向上を図る。また、2025年に夢洲で開催される大阪・関西万博に向け、周辺道路の交通渋滞を緩和し、工事車両、万博来場車両、物流車両などの円滑な交通を確保する。
広大な敷地の港湾エリアではこれまで、通信環境整備の課題が山積。有線ネットワークでは費用面で困難なうえ、船・車・人の出入りでWi-Fiの電波干渉が頻繁に発生する。屋外で電波反射が期待できず、積み上げられたコンテナが電波をさえぎるなどの問題を抱えてきた。5Gは障害物があっても回り込むため、電波が届きやすく、広いエリアをカバーできる。実証実験を通じ、港湾エリアでの5G通信の有効性を検証する。
コンテナターミナルゲートでは、コンテナダメージチェックを遠隔化してゲート前待機列を改善。ゲート作業員がスマートグラス(眼鏡型カメラ)を装着し、有スキル者が遠隔でチェックする。また、危険作業を遠隔化し、タイヤ式門型クレーンなどの運転者の作業環境の改善につなげるなどの実験を行う。