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22/01/05

日新、超低温保冷容器を活用した医薬品の国際輸送実験を実施

輸送フロー

 日新(本社・横浜市、筒井雅洋社長)は2021年9月14日~22日、医薬品卸大手のスズケングループ(同・名古屋市、宮田浩美社長)と共同で、医薬品の国際輸送を想定した輸送実験を実施した。高品質な超低温輸送や輸送状態の可視化サービスなど、ニーズに対応した国際物流の実現を目指す。
 パナソニックの開発した長時間保冷可能な真空断熱保冷ボックス「VIXELL(ビクセル)」と、日新が導入を検討するIoTデバイスを組み合わせた。輸送区間はスイスのバーゼルから神戸市北区のスズケン阪神物流センターまで。
 容器内温度をドライアイスでマイナス60度以下に設定。IoTデバイスの親機に国際ローミング可能なSIMを挿入し、センサータグを容器の外面ポケットに設置。測定ポイントを通過する際に計測を実施した。
 また、実験後の9月23日~10月4日まで、ビクセルの保温機能の実験を実施。京都市の日新・京都営業所で保管し温度の計測を継続した。実証輸送の結果はパナソニックの「VIXELL」ホームページで公開する。
 今後、3社共同の実証実験で得た知見やノウハウを生かし、医薬品業界のニーズに沿った国際物流の実現に向けて取り組んでいく。