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21/12/28
NEXCO中日本、自動運転社会向け実験
中日本高速道路(=NEXCO中日本、宮池克人社長)は2023年度、新東名高速道路で建設中の一部区間を使い、自動運転社会に向けた実証実験を実施する。まずは走行車両と路側機などとの間で無線通信の新たなシステムを構築し、より安全な走行環境を確保する。
実証実験の期間は1カ月程度を想定。路上障害情報の後続車への提供、コネクテッド車の緊急停止時の遠隔監視・操作、交通状況に応じた情報提供による高速道路ネットワークの最適化など7つケースを設定し行う。
例えば道路上で何らかの障害が発生した場合、道路管制センターが当事者の車から得た情報と、道路に設置したカメラの映像を照合し、何が起きたか特定。衝突事故であれば、事故情報を通信で瞬時に後続車に伝え、玉突きなどを回避する。
また、インターネットに常時接続できるコネクテッド車と非コネクテッド車が混在した状態を想定した新規ビジネスの創出にもつなげる。
NEXCO中日本は、実証実験に共同で参画する企業・団体を公募。期間は12月22日から来年2月15日まで。国土交通省と国土技術政策総合研究所が行う「自動運転の普及拡大に向けた道路との連携に関する共同研究」とも連携する。
物流では、主にトラックメーカーと運送会社が連携して効果を検証することを想定。「新東名と東名高速道路は物流の大動脈。ユーザーである運送会社に参画してほしい」(NEXCO中日本)としている。