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21/12/27

ヤマトとシスメックス、ドライアイスなしで超低温帯混載輸送を開始

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)と血液検査機器大手のシスメックス(同・神戸市、家次恒社長)は12月、遺伝子検査用試薬の混載輸送を開始した。環境への配慮と低コストの両立を図り、高品質で安定したコールドチェーンの確立を目指す。
 神戸市のシスメックスの拠点から川崎市の検査機関まで、遺伝子検査用試薬の混載輸送をドライアイスを一切使用せずマイナス70度超低温帯で行う。体外診断用医薬品業界では初めてのドライアイスフリー輸送。
 両社は今年2月、遺伝子検査用試薬の医療現場への安定供給を目指し医薬品のGDP(適正流通基準)に準拠した品質管理の下、ドライアイス使用量を約50%削減した超低温帯での混載輸送を開始。
 また、さらなる環境負荷低減を目指し、ドライアイスの代替として超低温の冷凍庫で凍結した保冷剤を活用して輸送の実証実験を実施した。
 シスメックスでは従来、厳格な品質・温度管理が必要な遺伝子検査用試薬はチャーターなど専用便で輸送していた。そのため、輸送コスト、流通の柔軟性、利便性が課題となっていた。また、ドライアイスは、石油精製の過程で排出される二酸化炭素(CO2)などが原料のため、環境配慮や安定的な調達、価格などの観点から改善に向けた施策を検討していた。
 今後、日本国内における対象品目・配送エリアを順次拡大する。さらに、海外向け輸送への展開にも取り組み、高品質で安定した製品供給などコールドチェーンの進化に取り組む。