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21/12/21
国交省、来年4月に特車で新制度
国土交通省は来年4月から、特殊車両の通行許可で新制度を開始する。国に事前登録した車両に限り、オンライン上で必要な情報を入力すると、表示された経路が通行できるようになる。従来の許可申請手続きに代わる仕組みを通じ、トラックの生産性向上を図る。
新制度は昨年6月の改正道路法により創設されるもの。総重量20㌧超など一定の限度を超える車両が道路を通行する場合、国に車両情報、発着地、経路、重量などを事前申請する必要がある。一方で、1経路ごとに申請が必要な上、許可が下りるまで30日程度かかり、手続きの煩雑さが課題だった。
来年4月開始の新制度では、事前に車両情報や搭載するETC2・0、重量の把握方法などを、指定登録確認機関の道路新産業開発機構に登録。専用サイトで発着地と重量を検索すると、通行可能な経路が表示され、すぐに通行できる。ETC2・0や運送依頼書などを活用し、経路や重量違反がないかも確認する。
また新制度の創設に合わせ、政府は12月8日、制度運用に関わる国土交通相の権限を委任する政令を公布。権限のうち、指定登録確認機関の指定と監督については、地方整備局長に委任せず、本省で行う。