• 行政・業界団体

21/12/21

グリーン物流PS、W連結活用に国交相表彰

 国土交通省と経済産業省、荷主・物流業界団体で構成するグリーン物流パートナーシップ会議は15日、都内で優良企業表彰式を開催。複数企業が連携し環境負荷の少ない物流を構築した10件の取り組みを選出した。
 最優秀事例の国土交通相表彰には、ネクスト・ロジスティクス・ジャパン、鴻池運輸、鈴与、千代田運輸、トランコム、ニチレイロジグループ本社、日本梱包運輸倉庫など16社による25㍍ダブル連結トラックを活用した異業種の共同輸送が選ばれた。

ダブル連結トラックでの6社の商品混載が国交相表彰に(中央が中山展宏国交副大臣)

 取り組みでは、荷主各社がトラックを仕立てていた関東―関西間の工場、物流施設の輸送を効率化するため、兵庫県西宮市と神奈川県相模原市のネクストロジのクロスドック拠点に貨物を集約。荷ぞろえなどを行った上で、拠点間輸送をダブル連結トラックで行うことで、飲料、菓子、冷凍食品、タイヤなど6社の商品を共同輸送し、二酸化炭素の削減につなげた。

物流大綱に合わせ賞を新設

 荷主主体の最優良事例に贈る経済産業相表彰にはネスレ日本、中越通運、全国通運など6社の事例を選出。農作物輸送用の空回送コンテナを、ペットボトルコーヒー飲料の輸送で活用し、鉄道輸送に転換した。
 また今年度、6月に閣議決定した総合物流施策大綱の推進施策に該当する取り組みを選出する「物流DX・標準化表彰」と「物流構造改革表彰」を新設。物流DX・標準化表彰には日立物流などの取り組みが、物流構造改革表彰にはライフサポート・エガワなどの取り組みと、キユーソーティスなどの取り組みが選ばれた。