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21/12/21

NEC、22年3月までに次世代型自動搬送ロボのソリューションを商用化

 NEC(本社・東京、森田隆之社長兼CEO)は2022年3月までに、次世代型の自動搬送ロボット(AGV)を活用した新たなソリューションを商用化する。物流会社などとともに実証実験を行い、物流現場の入出荷作業の生産性向上を目指す。
 開発したソリューションは、倉庫に設置したカメラの映像やセンサー情報を集約し、複数ロボットの一括制御が可能。ネットワークで生じる遅延の変動を予測し、高い制御精度を実現する。
 活用する協調搬送ロボットは、2台で挟み込む形で自在輪付きのユニットロードを保持。設定した位置まで、人のサポート無しで搬送・留置できる。カゴ車、平台車などの多様な形状に対応する。

2台のロボットが挟み込む形で搬送

 時々刻々とレイアウトが変化する物流現場で、システムが倉庫内の状況をリアルタイムに俯瞰(ふかん)して把握する。人との協調作業の実現を図り、今後は道迷い回避や障害物回避などのインテリジェンス機能も搭載予定。
 国内では労働人口の減少が続く一方、物流量は増加傾向。物流業界の慢性的な人手不足が大きな課題となっている。同社はロボットの活用を促進し、物流現場の生産性を向上させる同ソリューションの開発・商用化を進める。