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21/12/17

上組ら、23年春にバイオマス燃料輸送で電気推進船を導入

 上組(本社・神戸市、深井義博社長)は2023年5月、電気推進船を1隻導入する。サプライチェーン(供給網)全体の脱炭素化に向けた取り組み。
 関西電力、電気推進船開発のe5ラボと協力し、神戸港から兵庫県相生市の「相生バイオマス発電所」への燃料輸送に活用する。
 電気推進船は、小型発電機と大容量蓄電池を組み合わせてモーターを駆動するハイブリッドEV(電気推進)システムを採用。全長約71・9メートル、幅12メートル、総トン数499トン。載貨重量は1600トン。発電機容量は500キロワット×2基、バッテリー容量は440キロワットアワー、最大運行速力は11ノット。
 同総トン数の従来ディーゼル船と比較し、運行時の二酸化炭素(CO2)排出量と燃料費を最大50パーセント削減。排気や黒煙、振動なども大幅に減らすことができる。