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21/12/09

ヤマト運輸ら、ドローンを使った医薬品輸送の実証実験を開始

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)らは12月6日、岡山県和気町でドローンを使った医薬品輸送の実証実験を開始した。持続的な医薬品輸送網の構築へ向け経済的実現性を検証する。
 2022年1月末日までの期間に合計12日間の実験を実施する。地域の医療機関が必要とする医療商材や、個人宅への処方箋輸送を行う。
 6日の実験では、医薬品卸ティーエスアルフレッサの物流拠点から、ヤマトが医療用医薬品などの商品を集荷。ヤマトの「赤磐吉井センター」から、ドローンで10・3キロメートル先にある商業施設「佐伯プラザ」まで輸送し、道を挟んだ向かい側の渋藤医院へ納品した。
 また患者へのオンライン診療と服薬指導後に、佐伯プラザ内にある林薬局から、7・7キロメートル先の南山方地区の患者宅までドローンで輸送した。2月以降はドローンポートを使用せず個人宅へ離着陸する技術検証も行う。
 ヤマトは実験を通じ、ドローン運航の内製化に向けた検証を進める。また、都市部でも実装に向けた取り組みを進め、複数の温度帯の医薬品輸送や宅急便配送など、ドローンの活用幅の拡大を目指す。

 

左から3番目から草加信義和気町町長、小菅泰治ヤマト運輸専務執行役員