• 物流企業

21/12/06

福通ら、大阪ー仙台間で夜行高速バスを活用した貨客混載事業を開始

 福山通運(本社・広島県福山市)は12月7日、大阪—仙台間の夜行高速バスを活用した貨客混載事業を開始する。高速バスの空きスペースを有効利用し、輸送力の維持と生産性向上を目指す。
 近鉄バスと宮城交通が大阪—仙台間を共同運行する夜行高速バス「フォレスト号」の空きスペースを活用する。大阪発ー仙台行きの場合、福通が大阪市内の荷物を集荷し、近鉄バス八尾営業所に持ち込み。車体下部の荷物スペースに集荷した荷物を積み込む。フォレスト号は、夕方に車庫を出発し、翌朝仙台に到着。宮城交通仙台南営業所で、福通が引き取り、仙台市内に配達する。

 実施日は、祝日を除く毎週月曜日から木曜日。工業製品、部品、日用品などの需要を取り込む。既存のバス路線を使うことで、バス事業者・福通双方とも新たな投資は不要だ。バス事業者は、荷物の輸送という新たな収益が期待できる。福通にとっては、安定した輸送力の確保と、大阪ー仙台間のリードタイム短縮も見込める。

輸送イメージ