• 物流企業

21/12/03

日通、上海洋山地区で輸出用新倉庫を稼働

 

中国と欧州を結ぶ輸出拠点として活用する新倉庫

 

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は10月11日、子会社の上海通運が中国上海の洋山地区で輸出用の新倉庫を稼働した。欧米発着の輸出入拠点としての基盤を強化する。
 新倉庫は、上海港の主要ターミナルである洋山ターミナルまで約50キロメートル、上海市内と洋山地区を結ぶ東海大橋まで20キロメートルの好立地。敷地面積1万1000平方メートル。平屋建てで、延べ床面積は6500平方メートル。自動車部品を主に取り扱う。低床で、両端開口の構造を持ち、クロスドック業務に最適。その他荷姿の変更や、通い容器の管理業務にも対応する。
 上海港は、コロナ禍の2020年でも、コンテナ取扱量が前年比0・5%増の約4350万TEU(20フィートコンテナ換算)と11年連続世界一。洋山ターミナルは、昨年初めて2000万TEUを突破するなど好調な伸びを示している。
 日通は、従来の外高橋エリアに加え、洋山エリアも上海での重要な輸出拠点に位置付ける。新倉庫の開設で、基盤を強化するとともに、倉庫業務のデジタル化など先端技術を活用した省人化を図る。