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21/12/03

三菱ふそう、専門施設で電気自動車分野の従業員教育を強化

 

電気自動車について専門的に学べる設備を整えたeLAB

 三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市、ハートムット・シック社長)は、電気自動車を扱う従業員向けの研修を強化する。このほど川崎市の川崎製作所に、専門の教育施設「eLab」を設置。ディーゼルトラックとは異なる仕組みで動く電気トラックの機能を学ぶことができ、専門的な知識の習得につなげる。
 eラボでは、電気トラックの整備に必要な、電圧変換や電気モーターの仕組みなど基本的な知識を学べる。また、高電圧技術作業時の適切な対処法など、専門的な知識も習得可能。
 2022年には栃木県さくら市の喜連川研究所にも設置する。三菱ふそうの社内教育機関「FUSOアカデミー」の電気小型トラック「eキャンター」に関する教育プログラムを、強化することが目的。
 22年には、電気トラックに対する専門教育を受けた従業員を、すべての拠点に配置する。また、専門の教育プログラムを通じ、顧客に直接接するサービス担当者を、eキャンターや電動化について社内に広める「eモビリティーエキスパート」に育成する。
 三菱ふそうは、39年に新型車両の走行時二酸化炭素排出量実質ゼロというビジョンを立てている。顧客サポートと従業員への啓発を両立する社員育成のプログラムを通じ、実現に向けて進みたい考えだ。