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21/11/17
中・大型免許、来年5月に受験資格緩和特別教習前提に19歳から
警察庁は来年5月、中・大型免許の受験資格を緩和する。特別な教習を受講することを条件に、年齢要件と普通免許保有歴を引き下げる。若い世代が活躍できる環境を整え、深刻化するトラックドライバー不足の解消につなげる。
5日、改正道路交通法の関係政令案を公表した。12月4日までパブリックコメント(意見公募)を行った上で、来年5月13日に施行する。
現在、大型は21歳以上で普通免許の保有歴が3年以上、中型は20歳以上で普通免許の保有歴が2年以上の人を受験資格の対象としている。緩和後は、大型車などの運転に必要な技能に関する特別な教習を受けることを条件に、「19歳以上で普通免許の保有歴1年以上」で受験できるよう特例措置を設ける。
若年運転者期間を創設
免許取得後の安全対策徹底に向けては、「若年運転者期間」の仕組みを設ける。大型は21歳、中型は20歳になるまでに、違反点数が3点以上となったドライバーに講習を義務付ける。講習受講後、再び違反点数が3点以上なった場合は、特例を受けて取得した免許を取り消す、若年運転者講習の費用は2250円とする。
中・大型免許の受験資格変更は、トラック業界の要望を受けたもの。ドライバー不足対策の一環で、運送各社は高校生の採用を進める半面、現在の免許制度では運転できる車両が限られ、より戦力化しやすい環境整備を求める声が上がっていた。