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21/11/17

JR九州とJR西、11月19日から山陽・九州直通新幹線で貨客混載を開始

活け松葉ガニ(イメージ)

 JR九州とJR西日本は11月19日、在来線特急と山陽・九州直通新幹線を乗り継ぐ貨客混載事業を開始する。鳥取県の米子駅から岡山駅を経て鹿児島中央駅まで、鳥取県の境港産の活け松葉ガニを即日輸送し、鹿児島中央駅直結の店舗で即売。貨客混載の新幹線輸送による物流ネットワークを拡充し、高鮮度のカニを消費者に届ける。
 米子から岡山までは特急「やくも14号」を使用。米子駅を午前11時25分に出発し、午後1時38分に岡山駅着。同52分に岡山駅発の新幹線「さくら557号」に接続し、午後5時10分に鹿児島中央駅着。カニは「境港産」のタグ付きで、発泡スチロール箱に氷詰めされ、生きた状態で輸送する。

 

山陽・九州新幹線(イメージ)

 鹿児島中央駅で新幹線から取り下ろされたカニは午後6時から、駅直結の商業施設「アミュプラザ鹿児島」で即売。価格は活き松葉ガニの特大が1杯2万円(税込)、ズワイガニ(雌)が1杯2千円(税込)など。当日の販売状況によっては翌日の20日も輸送・販売する。
 JR九州は今年5月、九州新幹線の博多駅~鹿児島中央駅間で貨客混載の荷物輸送サービスを開始。JR西日本は今月から、山陽新幹線と接続する一部在来線特急の荷物輸送事業を開始している。両社は在来線や山陽・九州新幹線の「さくら」「みずほ」の輸送ネットワークを活用し、九州エリア~関西エリアの貨客混載事業で協業する。