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21/11/16

UDトラックス、22年下期にレベル4自動運転トラックの実証実験

限定領域での自動運転(イメージ)

 UDトラックス(本社・埼玉県上尾市、酒巻孝光社長)は2022年下半期をめどに、レベル4自動運転トラックの実証実験を神戸製鋼所と共同で行う。スマート物流サービスの社会実装に向けた取り組み。製造・物流の労働力不足の解消を目指し、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する。
 実験は、神戸製鋼所の加古川製鉄所内で行う。コンクリートやセメントの原料となる水砕スラグの運搬コースの一部ルートを自動運転トラックが担う。UDトラックスの大型トラック「クオン」のレベル4限定領域自動運転対応車両1台を使い、自動運搬について実証する。
 レベル4クラスの自動運転は、システムが特定条件下で完全に認知・判断・操作を行う完全自動運転。今回の実験では安全対策として実験ルート内の人流を遮断・封鎖し、車両には安全監視ドライバーが搭乗して有人緊急操縦態勢を確保する。
 UDトラックスは2030年までの次世代技術ロードマップに基づき、大型トラックの自動運転などのソリューション提供の取り組みを推進している。レベル4自動運転の実証実験は19年にも、北海道で日本通運、ホクレン農業協同組合連合会と共同で実施した。