- 物流企業
21/11/15
セイノーHDとエアロネクスト、ドローン配送で福井・敦賀市と連携協定
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は11月10日、次世代ドローンの研究開発を手掛けるエアロネクスト(同・東京、田路圭輔CEO)とともに、「新スマート物流」の構築を目指す包括連携協定を福井県敦賀市と結んだ。ドローンなどの次世代高度技術活用で、買い物や医療などの地域課題の解決に貢献する。
昨年に唯一のコンビニが廃業した同市内の愛発(あらち)地区で、ドローン配送を含むオンデマンド配送サービスや買物代行サービスの実証実験を行う。ドローン配送と陸上輸送を融合した「スカイハブ」の社会実装に向けて検討し、新しい物流のビジネスモデルを構築する。
愛発地区では現在、市街地まで自動車で買物に行く必要が生じているが、自動車を運転できない高齢者も多い。同区の前川豊区長会長は「今後も高齢化は進んでいく見込み。ドローンも活用した買物代行などのサービスには大きな期待を持っている」とコメントした。
セイノーHDのドローン配送の試みは今回で3カ所目。同社の河合秀治執行役員は「ドローンの活用は省人化、無人化の領域で期待するテクノロジーの1つ。物流が担う役割やテクノロジーの実装がいかに住みやすい環境づくりと住民サービスにつながるかを追求したい」と話した。