- 物流企業
21/11/02
三井倉庫HD、25年3月期までに100億円投資でDX戦略
三井倉庫ホールディングス(本社・東京、古賀博文社長)は2025年3月期までに約100億円を投じ、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略を推進する。SCM(サプライチェーンマネジメント)デジタルプラットフォームの構築など5項目の重点施策を講じ、サプライチェーンの最適化で顧客のビジネスに貢献する。
多角的な取り組みで幅広いプラットフォーム(基盤)と連携・協創し、サプライチェーンの情報のデジタル化や「見える化」を図る。「攻めのDX」 として、SCMデジタル情報の見える化を通じたビジネスモデルの変革を進める。
SCMデジタルプラットフォームや便利アプリ群の構築を目指す。SCM情報を、スケールフリーネットワーク(大きな基盤の下にさまざまなシステムがぶら下がっているような情報網のこと)で収集し、対応力に優れたデジタルプラットフォームを確立。その上で、個々のサービスを便利アプリなどで提供し、顧客のSCM最適化に貢献する。
また、「守りのDX」として、SCM情報のデジタル化を通じた組織・企業文化風土の変革と事業の最適化を進める。スマートロジスティクスへの対応や、知識共有基盤の構築、基幹システムのDX対応。最新技術を導入してスマートロジスティクスへの移行を加速し、オペレーション品質の向上・効率化を図る。
三井倉庫グループはDX戦略を通じ、「人の力」と「テクノロジーの力」を融合した「圧倒的な現場力」の構築に注力する。重要な社会インフラの「物流」を支える企業として、新たな価値の創出を目指す。