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21/10/26
CONPAS、神戸港の試験でゲート処理時間8割減
国土交通省は、コンテナ物流効率化のために開発した新・港湾情報システム「CONPAS」の導入拡大を進めている。横浜港での導入に続き、神戸港では、ICカードやスマートフォンの活用によりコンテナターミナルゲートでの搬出時の受け付け手続きを簡略化。処理時間を最大で8割削減した。
神戸港では今年、上組コンテナターミナルで試験運用を開始。3月の第1回、8月下旬~9月初旬の第2回では共に搬出予約や入場受け付けの簡素化、阪神港(神戸港・大阪港)独自のスマホによる行き先表示といった機能を検証した。また第2回では、初めて営業コンテナを用いて、輸入実入りコンテナの搬出作業を試験した。
第2回の試験運用に参加したのは、海運貨物取扱業者5社と海コン輸送会社10社。車両27台で営業コンテナ83本を搬出した。
パネル操作なくスムーズに
搬出予約の事前登録によるトレーラー到着時間の分散、貨物の搬出作業状況や搬出可否情報の事前確認、コンテナ情報やドライバー情報を付与したICチップ付き身分証明書「PS(ポートセキュリティー)カード」による入場受け付け、スマホによるターミナル内の行き先表示の4つの機能を、朝イチ、日中、宵積みの3つの時間帯で試した。
PSカードをカードリーダーにタッチするだけでゲート通過が可能。さらに、阪神港独自の行き先表示によりプラカード発行を省略でき、貨物情報の事前確認と合わせ、トレーラー1台当たりのゲート処理時間を約6~8割削減した。
従来は、タッチパネルなどを操作して入場受け付けを行い、プラカードを発行しヤード内の行き先を確認していた。神戸港に加え、大阪港での導入も計画している。