• 注目

21/10/18

近鉄エクス・日通・郵船ロジ、「SAF」活用のANA便で貨物輸送のCO2削減へ

 近鉄エクスプレス、日本通運、郵船ロジスティクスはこのほど、全日本空輸(ANA)の「SAFフライトイニシアチブ」に参画した。航空貨物便に代替燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」を使用する新プログラム。ANAと協力し、バリューチェーンの輸配送による二酸化炭素(CO2)を実質的に削減する。
 3社は物流・貨物企業対象の「カーゴ・プログラム」に参画。取り組みの第一弾として、3社の貨物を乗せたANA便が9月29日、SAFで運航された。
 SAFはバイオマスや廃食油、排ガスなどが原材料。従来の燃料と比べ、生産・収集から製造、燃焼までのライフサイクルでCO2排出量を大幅に削減できるうえ、既存のインフラのまま「持続可能な燃料」として活用できる。
 ANAは産業横断的なSAFの生産と活用拡大を目指し、貨物便向けのカーゴ・プログラムのほか、旅客便向けの「コーポレート・プログラム」を設定。コーポレート・プログラムは顧客企業の従業員の海外出張フライトなどが対象。各プログラムの参画企業には、第三者機関の認証を受けたCO2削減証書が発行される。