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21/10/15

SHKグループ、横須賀港〜中国太倉港間でSDGs対応小口混載開始

 SHKライングループの物流事業会社のマリネックス(本社・大阪市、能登昇志社長)は10月から、神奈川県の横須賀港〜中国太倉港間でSDGs(持続可能な開発目標)対応の小口混載サービス「3E-Express」を開始した。
 グループ船社で、横須賀−新門司(福岡県)を結ぶ東京九州フェリーと下関(山口県)−中国・太倉を結ぶ蘇州下関フェリーを組み合わせ、リードタイムの短縮を実現する小口混載サービス。
 横浜指定倉庫集約後、同社のトレーラーで横須賀港~中国太倉港に到着する基本輸送行程を5日間で実現。1レベニュートン(※)当り3万円~で週2便運航。航空便にも劣らないリードタイムかつ低コストで届ける経済性が最大の特徴。
 また、定温定湿のフェリーの輸送環境を利用してこん包材などの使用を極力抑えるSDGs対応や、RORO荷役作業による低振動・低衝撃の優しい環境も、重要なポイントとなっている。
 マリネックスでは、「SHKライングループの内航フェリーと外航フェリーを繋げることで環境負荷軽減効果を実現し、短納期の輸送を低価格で提供する。さらには、フェリーの輸送環境を利用した環境配慮型の輸送提案や、華北地区への同等なサービスの開発を進めることで、中国向け小口貨物の航空輸送の代替輸送モードの1つとして活用してもらいたい」としている。

※1立法メートル=1トンとして、大きい方を基準とする料金の算定方法。容積が多い場合を容積勝ち、重量が多い場合を重量勝ちという