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21/10/08

セイノーHD・エアロネクストら、上士幌町で先進的なドローン配送の実証実験を実施

 

荷物を自宅前に届けて飛び去るエアロネクストのドローン

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)と、次世代ドローンの研究開発を手掛けるエアロネクスト(同・東京、田路圭輔CEO)は10月6日~10日、北海道上士幌町の各地でドローンを活用した複数の先進的な実証実験を実施した。今後、実際に上士幌町での実用化を目指す。
 6日、ナイタイ高原牧場への商品輸送。牧場にあるテラス内の豪華なキャンプ施設への配送実験を実施。利用者がオーダーしたドリンクと十勝ナイタイ和牛ステーキをふもとからドローンで配送した。また同日、食料品をドローンで個宅へ配送する実証実験を実施した。7日以降には、牛の検体のドローン配送の実証実験も実施する。付加価値のあるサービスの提供や、買い物弱者の支援などを想定し、実用化の可能性を探る。
 

写真左より、karch 千葉与四郎氏、エアロネクスト 田路圭輔氏、上士幌町長 竹中貢氏、セイノーHD 河合秀治 氏(使用したドローンと)

 同実証実験は、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装に向けたもので、個宅へのドローン宅配は日本初の試みとなる。
 11月頃からは、物流インフラとしての「SkyHub」導入の第一歩として、荷物を集積して一時保管するドローンデポを市街地に設置。地上配送と将来のドローン配送を想定した買物代行サービスから開始する予定。