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21/10/07

佐川急便、集配ルート最適化システムを全国導入

 佐川急便(本社・京都市、本村正秀社長)は10月5日、集配ルートの最適化システムを全国で導入した。集配業務で使用する情報端末を、ルート最適化クラウドサービスに連携。リアルタイムで最適な集配順序を決定する。ドライバーの熟練度に関わらず、安定した配送品質の提供を目指す。
 導入したのは、オプティマインド(同・名古屋市、松下健社長)の「Loogia(ルージア)」。集配先の位置確認やルート決めなどを自動で行い、配達の進捗や再配達などの状況に応じて最適なルートを再計算する。ラストワンマイルに特化し、個人宅配分野の配送キャパシティ拡大やドライバーの負担軽減に向けて開発された。
 両社は2020年8月、ルージアの実地検証でルート組み・配送業務時間が短縮され、走行距離も短くなることを確認。20年11月~12月の試験導入では、職務経験が浅いドライバーでも「集配即戦力化」が期待できるとのアンケート結果も得た。これらの成果を踏まえ、今回の全国導入となった。
 佐川は中期経営計画で、デジタル化の推進と最新技術の導入による効率化・顧客利便性の追求を経営戦略のひとつに掲げ、段階的にシステム構築を進めている。

 

運用イメージ