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21/09/17

花王からイオンへの物流業務、積み降ろしの自動化やデータ連携を検証

AIを搭載した自動運転フォークリフト

 花王とイオングローバルSCMは9月、物流業務で自動化や効率化の実証実験を行う。AI(人工知能)搭載の自動運転フォークリフト活用による入出荷時の積み降ろしの自動化や、発着荷主間のデータ連携による効率的な運行を実現する。
 まず花王のLC(ロジスティクスセンター)からイオングローバルSCMの複数のLCへの納品業務で、トラックへの積み降ろしの自動化を進める。豊田自動織機の自動運転フォークリフトを活用する。
 来年以降は、共通システムの構築によるスワップボディコンテナ車を活用した効率的な運行と、積み降ろしの自動化の領域拡大を検証する。大和ハウス工業が共通システムの構築や運行計画を立案し、日立物流が輸配送を手掛ける。
 物流の省人化を進めるとともに、データ連携による効率的なサプライチェーン(供給網)の確立を図る。物流では、従事者の労働力不足が進んでいる。物流施設内の省人化や、効率的な運行を実現することで、課題解決につなげるとともに、省エネルギー化にもつなげる。

実証事業イメージ図