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21/09/15

三菱重工、フォークリフトAI人検知システムを発売

 三菱重工(本社・東京、泉沢清次社長)と三菱ロジスネクストはこのほど、AI(人工知能)で人を感知するシステム「グッドファインダー」の販売を開始した。死角の多い大型フォークリフトに搭載し、現場の事故低減に貢献する。
 グッドファインダーは、車体に取り付けた計11台の監視カメラ映像から、独自のAI映像解析技術で人のみを高速・高精度で判別する。人の接近を感知すると警告音が鳴り、検知した方角を示すLEDが点灯。運転者へ危険を知らせ周囲の安全確認を促す。

 停車時に人を検知すると車両の発進を抑える発進制御機能も標準装備。監視カメラは近距離・遠距離用の2種類で、車速に応じて検知範囲を自動で切り替える。
 フォークリフトの事故は、年間約2000件発生している。特に大型フォークリフトは死角も多く、カメラやミラーを付けていても運転者が注視していなければ十分な効果を得られなかった。両社は、グッドファインダーの提供を通じ、さらなるフォークリフトの安全に貢献したい考えだ。
 装備可能車種は、12~23トン対応のFD6シリーズと24トン・31トン対応のFD5シリーズ。販売は全国の三菱ロジスネクストの販売店で。問合せは、三菱ロジスネクストマーケティング企画課まで。電話075(956)8688。