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21/09/14

エア・ウォーターグループ、産廃物の輸送・処理業のリプロワークHDを子会社化

 エア・ウォーター(本社・大阪市、豊田喜久夫会長兼CEO)グループは8月30日、北海道で産業廃棄物などの輸送・処理事業を展開するリプロワークホールディングスの株式の90%を取得し子会社化した。廃棄物の適正な処理や資源リサイクルに必要な事業基盤の構築と、資源循環型社会の実現に向けた取り組みの強化を図る。
 子会社のエア・ウォーター物流とエア・ウォーター北海道が取得した。リプロワークは1974年、廃液処理業開始。環境規制の高まりを背景に取り扱い品目を拡大。現在では北海道全域でさまざまな産廃物の収集・輸送や処理・リサイクル事業を手掛けている。
 石狩管内と根室管内の2カ所に産廃物中間処理施設を保有。また医療系の感染性廃棄物では道内で約4分の1のシェアを占めている。従業員数は87人、2021年3月期の売上高は約18億円。
 エア・ウォーターグループの物流関連事業は、食品物流や血液を運ぶ医療物流を手掛けるほか、フェリー航路を使ったシャーシ輸送など幅広く展開。医療・環境分野の物流事業では、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物や医療廃棄物の収集・輸送を行っている。
 リプロワークがグループに加わることで、従来の収集・輸送だけでなく中間処理まで一貫した廃棄物処理体制の構築が可能。また、医療用ガスの供給や滅菌代行受託事業を通じ、道内の医療機関、医療関連施設とさまざまなつながりを持つエア・ウォーター北海道との連携で、地域社会での存在感を一層高めていく。