- 船・鉄道
21/09/09
近海郵船、22年7月に大型新造船を投入し関東・関西-沖縄航路を拡張
日本郵船グループの近海郵船(本社・東京、関光太郎社長)は2022年7月、関東・関西圏と沖縄を結ぶ航路に新造船を投入する。現在就航中のRORO船「しゅり」より船体を大型化し、輸送能力を拡大する。
新造船は同社が他航路で運航する「まりも」と同等の大型船で、総トン数は約1万5800トン。全長約180メートル、全幅約27メートル。
「しゅり」と比べ、積載能力はトレーラーが40台増の161台。コンテナ積載も可能。乗用車は60台増の161台。船内の冷凍用電源は約30口増で、220ボルト対応が95口、440ボルト対応が5口。航海速力は約21・1ノット。
電子制御低速機関を搭載。主機関の燃料噴射を電子制御化。気象・海象などの運航条件に合わせた最適な機関性能で二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、環境負荷低減に貢献する。
また、新たに東京-大阪間の往復航路を追加。同航路はこれまで、東京港-那覇港および大阪港-那覇港の往復で運航してきた。今回新たに東京港-大阪港の往復を営業区間に加え、国内で最も需要が高い関東-関西間の幹線輸送に対応する。