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21/09/07

スマートドラとパナ、ETC2・0車載器を活用した運行管理Sの提供開始

 スマートドライブ(本社・東京、北川烈社長)とパナソニック(本社・大阪府門真市、楠見雄規社長執行役員)は9月7日、物流車両を利用する企業向け運行管理の実証サービスの提供を開始した。ETC2・0車載器を活用して手軽に運行管理を可能とすることで、業務効率化が課題となっている物流業界への貢献を目指す。
 「ETC2・0Fleetサービス」は、ETC2・0車載器が搭載する乗用車の経路情報や急ブレーキを把握する機能と、高速道路・直轄国道合わせて約4100基ある路側機を連携させて行う運行管理サービス。新たに専用デバイスを用意する必要がないため、初期費用の負担が軽くなる。また、国が公共データとして収集した車両の位置情報を民間活用するため、車両位置情報を使った運行管理を低コストで運用できる。
 路側機通過時に最新の車両位置の把握ができ、渋滞情報と組み合わせれば到着時刻の予測も可能。また、急ブレーキをかけた地点の表示により、危険な場所の把握やドライバーごとに最適な安全運転の指導にも活用できる。
 運転日報の作成補助機能も搭載しており、手書きでの日報作成の抜け漏れを防ぐ。さらに月間の拘束時間累計が上限の293時間に近づくと注意喚起もしてくれる。
 過去の走行ルートや速度も分かりやすく表示。ドライバーの管理や配車計画の検討にも役立つ機能も備える。
 両社は同サービスの実証に参加する企業の申し込みを9月7日から開始。社数限定のサービスとしてキャンペーン価格で提供し、12月末まで受け付ける。

「ETC2.0Fleetサービス」を実際に使用した様子