- 物流企業
21/09/06
近物レックス、新潟支店をリニューアル
近物レックス(本社・静岡県清水町、堀内悟社長)は6日、リニューアルした新潟支店を稼働した。旧支店の老朽化に伴い移転・新設し、延べ床面積は1万3000平方メートル超と同社最大級の拠点となる。ハマキョウレックスグループで、仕分け・保管を得意とするシュタープと共同利用する初の取り組みも展開し、特積みと3PL事業を拡大する。
所在地は新潟市南区北田中宮下518ノ5。国道8号近くの約1万4750平方メートルの敷地に、鉄骨造2階建て、延べ床面積約1万3830平方メートルの拠点を新設した。
大型車17台、中型車4台、小型車23台に対応する広い接車バースが特長の一つ。約12メートルの庇(ひさし)を設け、天候に左右されずに作業できる。計84台分の駐車場と、トレーラー5台が待機可能なスペースも用意した。
新拠点はシュタープと使用
新支店はグループ企業と共同利用し、さらなる事業拡大につなげる。ハマキョウは2024年3月期を最終年度とする中期経営計画で、3PL事業とグループ会社の融合を掲げており、新潟支店は第1号案件。
近物は1階フロアの半分を関西方面や秋田、山形方面からの路線便の基幹拠点として使用する。残りはシュタープが新潟県下の食品スーパー向け配送拠点として活用。構内作業の効率を高めるため、自動仕分け機を導入した。2階は共同利用し保管業務を展開する。
施設の共同利用について、「当社はトラック輸送、シュタープは仕分け、保管を中心とした倉庫業務で強みを持つ。両社のシナジー(相乗)効果により3PL事業を強化したい」と堀内社長。シュタープの小式沢紘社長は「同じ敷地に拠点があることで、輸配送や庫内作業で連携を図ることができる」とし、食品と共にEC(電子商取引)、雑貨など新規獲得に意欲を示した。
近物は将来的に新潟拠点でドッキング輸送も展開したい考え。新潟市内にある旧支店はシュタープが利用し、拠点を改修した上で、温度帯貨物を扱うことも視野に入れている。