• 荷主

21/09/06

岩谷産業、食品物流・販売会社のユー・エム・システムを子会社化

 岩谷産業(本社・大阪市、間島寬社長)は7月1日、食品物流・販売会社のユー・エム・システム(同・横浜市、藤田吉宏社長)の全株式を取得し完全子会社化した。関東圏一帯の食品物流と販売の強化を図る。
 ユー・エム・システムは、関東圏一帯における食品の物流サービスと卸販売を展開する食品物流・販売会社。物流拠点を神奈川県の横浜・厚木、埼玉県の所沢、群馬県に有し、大手食品スーパーを中心に、3温度帯に対応した商品保管、仕分け、日配サービスの提供ならびに卸販売を展開している。
 また、独自に構築した多様な仕入ネットワーク、ノウハウにより、催事や即売会の企画・運営など、同業他社と一線を画した販促サービスを提供している。1997年設立で資本金は2600万円。2021年5月期の業績は売上高が50億2000万円。
 岩谷産業の食品事業は、業務用向け冷凍野菜を中心に輸入・販売を展開。6月に発表した中期経営計画でも掲げているとおり、パンデミックや景気変動の影響を受けにくい「一般消費者向け商品の事業基盤強化」を進めている。その一環として、関東圏でスーパーへの食品物流・販売に強みを持つユー・エム・システムの子会社に至った。
 今後は、ユー・エム・システムが持つ物流機能・販売網と、岩谷産業の食品事業が持つ調達機能、販売網を連携し、さらにイワタニグループのさまざまな事業分野との連携による相乗効果でさらなる事業拡大を目指す。