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21/08/31
日中韓物流大臣会合、感染症の影響を踏まえ強じんなネットワーク推進へ
赤羽一嘉国土交通相は20日、日中韓物流大臣会合のテレビ会議に出席した。会合では、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、新たに3カ国で強じんな物流ネットワークを推進するために連携することを確認し、共同声明を採択した。
声明では新型コロナの影響で、航空・海上輸送を中心に国際物流が混乱し、サプライチェーンの強じん化が重要な課題という点を確認。合意決議では、国内外の物流政策で好事例の共有を図り、強じん化に向けた連携の強化や、セキュリティー関連の情報共有、技術・研究の推進による安全な物流の構築を確認した。
昨年に続き、物流を円滑にするためのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、環境に優しい物流の構築にも取り組む。
例えば、DXでは前提となる物流標準化を進める。具体的にはパレット標準化で協力すると同時に、低温物流網の温度管理実現を目指す国際規格「ISO23412」などの推進に向けた共同研究を行う。環境では気候変動の影響を踏まえ、各輸送モード・物流施設でのカーボンニュートラル(炭素中立)促進、モーダルシフト推進を目指す。
今回の大臣会合は日本が主催。次回は、中国が主催し開催時期は、今後決定する。