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21/08/24

国交省、シベリア実験で企業を募集

 国土交通省は9月3日まで、シベリア鉄道を使った輸送実験の参加企業を募集している。国として、海上・航空輸送に続く第3の輸送手段の選択肢として促進する中、日系企業に実証してもらうことで、リードタイム、コストといった現場の課題を検証する。
 対象は、日本からウラジオストク港などのロシア極東港を経由し、同国内や西側の欧州諸国を着地とする事業。輸送手段の一部にシベリア鉄道を使い、内部を一定温度に保つ機能を持つリーファーコンテナで輸送することを条件とする。来年1月までに輸送を終え、国に結果を報告する必要もある。参加企業には、40フィートリーファーコンテナ1本当たり最低25万円を補助する。
 実験では、海上・鉄道運賃を含む輸送コスト、リードタイム、温湿度や振動といった輸送環境などを検証。他にも、複数国を通過するトランジット輸送や複合一貫輸送での手続き、貨物位置情報の追跡の可否といった任意項目も検証してもらう。
 問い合わせ先は国交省総合政策局参事官(国際物流)室、電話03(5253)8800。