- 物流企業
21/08/18
新潟運輸、3PL拡大へ海老名支店開設
新潟運輸(本社・新潟市、坂井操社長)は厚木支店を新築移転し、8月17日から「海老名支店」=写真=として営業を開始する。3階建て施設の2・3階が一時保管庫で、特積みとの一体運営により3PL事業を拡大する。既に荷主も決定し、順調な滑り出しだ。
所在地は神奈川県海老名市中野3ノ3ノ1。南北に走る県道46号の交差点北東の角に立地し、圏央道海老名インターチェンジ(IC)から10分、東名高速道路厚木ICから15分。
一時保管庫を併設し集荷なしで全国発送できるため、荷主にとっては荷役回数削減による品質向上、受注締め切り延長による販売機会の拡大、残荷リスク解消といったメリットが見込める。新潟運輸は輸送・保管・流通加工を一体的にこなすことによる効率化で、ドライバー不足や長時間労働の課題解消とサービスの安定供給が見込める。
また、秋ごろからは東海・関西方面からの関東向け貨物の集約拠点として運用を開始する。運行効率化と、東京支店(東京都江東区)で行っている管内貨物集約に伴うホーム混雑の解消を図る。
敷地面積は約1万1000平方メートル。施設の延べ床面積は約7800平方㍍で1階ホームは約2100平方メートル(幅76×奥行き28メートル)。北面に10トン車19台、南面に4トン車19台が接岸可能。2・3階の一時保管庫は計約5700平方メートル、床耐荷重は1平方メートル当たり1・5トン。
守谷輸送機工業製の積載量3・5トン貨物用エレベーター2基、給油スタンドの他、自家消費型太陽光パネルを屋上に設置した。
事務所棟には、空調・ベッド付き仮眠室12室、シャワールームとユニットバス各2室、洗濯機2台も用意した。土地・建物は新潟運輸が保有し、施工は大和ハウス工業。
「整った環境存分に生かして」
2日にしゅん工式を開催。坂井社長は「一時保管と輸送をセットで提供できることはサービス面で大きな強み。3PL事業の拡大につなげたい。新しく整った作業環境を従業員に提供できることもうれしい。最大限に活用してほしい」とした。