• 統計・データ

21/08/17

物流業界、IT活用の業務効率化は1割未満

 物流業界で、IT(情報技術)を活用して業務効率化できている企業は1割にも満たない現状が、AI(人工知能)ソリューション開発のオートマギの調査で分かった。業務効率化の実態として「必要な物流業務は全て効率化できている」と回答した割合は全体の6・3%にとどまった=グラフ1。


 

 業務別では、IT効率化が最も進む「配送料金の算出」も10・5%と伸び悩んでいる。次いで「出荷指示書や納品書の作成業務」が7%、「荷物の検品・仕分け業務」が6・7%=グラフ2。

 

 さらに、「荷物のサイズ計測、荷物情報の収集・管理」は6・3%で、特に物流業務の基礎となる荷物情報管理の効率化が進んでいない状況が明らかになった。荷物情報の管理効率化ニーズは物流企業の8割にのぼるが、ITなどの導入実態は低迷している=グラフ3。

 

 同アンケートは「物流業界の効率化実態調査」として7月26日~31日、インターネットを通じて実施。物流業務・物流管理業務の担当者315人の回答を集計した。