- 物流企業
21/07/27
日通、関西国際空港内に温度管理施設を新設
日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は7月26日、大阪府泉南市の関西国際空港の国際貨物上屋内に「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」を新設した。厳格な温度管理が可能な国際航空貨物の物流拠点で、安全かつ高品質な温度管理輸送サービスの提供に貢献する。
所在地は大阪府泉南市泉州空港南1。関西国際空港の国際貨物上屋B棟。床面積は568・96平方メートル。医薬品定温エリアとして、15~25度の定温、2~8度の冷蔵の各温度帯に対応。一般品保冷エリアとして5度の冷蔵、マイナス20度の冷凍エリアも併設した。設定温度条件から逸脱した場合には、システムによる警告発報で即時認識できる。
また品質確保のため、気密性の高いドックシェルターや非常用バックアップ電源も設置。さらに、定温庫内で温調コンテナの給電ができ、防じん、防虫、内壁帯電防止仕様となっている。その他、施設内に監視カメラシステムを設置し、全室ICタグで入退室を管理するなどセキュリティも強化している。
医薬品については、世界的に品質基準への厳格な対応が求められており、輸送・保管中の温度管理に関する品質水準への要請も高まっている。
同社は、経営計画で重点産業と位置付ける医薬品産業の取り組みを強化。高度化・多様化するニーズに応えるために、安心で安全な医薬品サプライネットワークサービスの拡充に努めていくとしている。