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21/07/21

大阪府、住友商事のAIマッチングサービスで農産物の配送効率化へ

 大阪府は7月20日、AI(人工知能)活用で農産物の配送を効率化する実証実験を泉州エリアで開始した。農産物の物流効率化による食品輸送時の二酸化炭素削減が目的。住友商事が開発・運用する新サービス「CLOW」で、農業者と物流会社をマッチングする。

CLOWイメージ図

 

 CLOWはクラウド上で農業者情報を集約して、AIが策定した最適な輸送ルートを基に物流企業とマッチングし、農業者から集荷した農産物を集荷場・スーパー・飲食店に配送する。これまでに全国3エリアで実証実験を行ってきたが、実用化に向けた有償実験は初めて。将来的には農業関連物流のプラットフォーム化を目指している。
 今回は大阪産農産物のオンデマンド配送として8月7日まで実施し、農業者と物流業者のマッチング率、農業者の使いやすさ・満足度、配送の不具合などを検証する。大阪府は7月31日まで、同実証実験に参加する農業者を追加募集している。配送料は初回から3日間無料で、以降は定額有償サービスとなる。