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21/07/20

置き配アンケ、宅配ボックスの代わりに8割が「置き配」希望

 宅配ボックスがあるのに再配達を経験した人は8割以上で、宅配ボックスの代わりに「置き配」での受け取りを希望する人も8割にのぼることが分かった。コロナ禍で「対面受け取りは気になる」人は約半数。宅配ボックスだけでは再配達の解消に至らない中、今後日常的に利用したい受け取り方法として「置き配」が34・2%を占め、「直接受け取り」の17・7%を約2倍上回った=グラフ。不動産管理のライナフのアンケート調査で明らかになった。

今後、日常的に利用したい受け取り方法

 アンケートでは、マンションに「宅配ボックスが設置済み」の割合は80・4%。一方、82・3%が再配達を経験している。理由として、62・2%が「宅配ボックスが足りない」と答えた。
 これまでに置き配を利用した人は39・7%で、「いつでも受け取れる」「接触なしで受け取れる」などのメリットを感じている。「荷物の到着に気づかない」「配達間違い」などの不安、また盗難や伝票情報の漏洩を心配する声も挙がったが、全体では不満は「なし」の回答が半数を占めた。
 置き配で利用したい商品は「雑貨・日用品」が156件と最も多く、次いで「飲料」97件、「衣類」78件。消耗品を中心に置き配の需要が高まっている。置き配で利用したくない商品は多い順に「食品」121件、「家電」70件、「飲料」59件、「薬・化粧品」47件だったが、続いて「なし」が42件。商品の種類を問わず置き配に抵抗を感じない人も一定数いることが分かった。
 調査は今年4月~6月、東京、千葉、埼玉、神奈川、愛知、大阪、福岡で実施。ライナフで置き配システムを導入した物件の入居者204人(10~60代)からの回答をまとめた。