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21/07/20

キユーピーと日本アクセス、検品レス推進で表彰

 キユーピー(本社・東京、長南収代表取締役兼社長執行役員)と日本アクセス(同・同、佐々木淳一社長)は7月9日、製・配・販連携協議会の主催する「サプライチェーンイノベーション大賞2021」で優秀賞を受賞した。「検品レス」の出荷作業をさらに簡易化し、導入しやすい仕組みを構築したことが評価された。
 キユーピーは2020年1月、繁忙期のみ行っていた「翌々日納品」を通年化した。それにより生まれた納品までのリードタイムを活用し、品名や数量が記載されたASN(事前出荷情報)のデータを作成。ASNの単位をパレットから車両単位に変更し、検品時間や出荷作業時間の短縮を実現した。
 検品レスの品物を運ぶ車両は、優先的に受付し、車両の待機時間を削減。検品レスで運ぶ荷物をまとめ、納品日の集約・納品回数も削減し車両効率を高めた。
 現在、関東地区の物流センターでは、検品作業時間が5分の1、納品エラーが0になるなどの成果を上げている。
 検品レスの取り組みは従来、出荷側の作業負担が大きく、導入のハードルが高かった。キユーピーは取り組みを進める中で、課題を洗い出し、出荷負担が少なく導入しやすい仕組みを構築した。