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21/07/02

日通、デジタル技術の活用で美術館・博物館の収蔵品管理業務を代行

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は7月1日、収蔵品デジタルアーカイブの一括サポートサービス「SmartMuse(スマートミューズ)」を開始した。富士通(同・同、時田隆仁社長)と共同開発した新サービスで、デジタル技術を活用して美術館・博物館の収蔵品管理業務を代行する。首都圏エリアから提供を開始し、段階的に全国展開する。
 収蔵品のデータ管理、輸送・保管、データ入力代行などを通じて美術館・博物館のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進め、デジタルアーカイブの新たな可能性を探る。
 日通が強みとする美術品のこん包・輸送・保管業務に人的支援を追加するほか、富士通グループの収蔵品管理・公開システムを組み合わせて収蔵品や収蔵品データを一括管理する。
 美術館・博物館ではこれまで、学芸員に多くの業務が集中し、情報管理の負荷が増加していた。一方、新型コロナウイルス感染症の拡大による入場制限などで鑑賞の機会は減少。両社はポストコロナ時代に向け、デジタル化による新たな鑑賞方法への早期シフトを視野に連携する。人的支援と併せ、デジタル技術を活用した業務の代行や情報発信で美術館・博物館を支援する。