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21/07/01

UPRと東レ、物流改善の取り組みで表彰

2021年6月29日に開催された「第22回物流環境大賞」表彰式の様子。左からユーピーアール酒田代表取締役兼社長執行役員、日本物流団体連合会渡邊会長、東レ加藤物流第一課長

 ユーピーアール(本社・東京、酒田義矢代表取締役兼社長執行役員)と東レ(同・同、日覚昭広社長)は6月29日、物流連が主催する物流環境大賞で「サステナブル活動賞」を共同受賞した。アクティブRFID(無線電子タグ)を搭載したスマートパレットを輸送に利用し、環境負荷低減に貢献した取り組みが評価された。
 アクティブRFIDは、非接触で情報の読み書きをするシステム。電池で動作するため、通信距離が長いのが特徴。スマートパレットは、同システムを搭載したパレット。専用リーダー(受信機)との組み合わせで、空パレットの所在が自動で把握でき、効率的なパレット回収網を確立した。またリアルタイムで製品の入出庫管理も可能となり二酸化炭素(CO2)排出量の削減を実現した。
 一貫パレット輸送の導入でトラック運転者の手荷役も大幅に解消し労働環境の改善と、物流の生産性も向上した。
 CO2排出量は、年間83パーセント削減、製品積み下ろし時間は、同75パーセント短縮、事務作業効率化では、作業時間が同100パーセント削減などの効果があった。
 物流環境大賞は、環境負荷軽減の面から物流業の発展に貢献した団体・企業、または個人を表彰するもの。